辛く・・悲しく・・切なく
2003年10月13日あすなろさん
あなたの日記が好きでした。
私とは立場が違っていることが分かっていても
それでも好きでした。
でも胸が締め付けられるような想いで“奥様への心遣い”を読みました。
後から後から涙が溢れて・・
身体中が音を立てて崩れていくようでした。
私も、そんな風に扱われていたのかと・・
家族と言うカタチがあった頃の私は一体どんな存在だったのだろうかと・・
ただただ辛く・・悲しく・・切なく
強く生きて行こうとする力を、削ぎ落とされたような、そんな気持ちで日記を読みました。
あなたの日記が好きでした。
私とは立場が違っていることが分かっていても
それでも好きでした。
でも胸が締め付けられるような想いで“奥様への心遣い”を読みました。
後から後から涙が溢れて・・
身体中が音を立てて崩れていくようでした。
私も、そんな風に扱われていたのかと・・
家族と言うカタチがあった頃の私は一体どんな存在だったのだろうかと・・
ただただ辛く・・悲しく・・切なく
強く生きて行こうとする力を、削ぎ落とされたような、そんな気持ちで日記を読みました。
生きるということ
2003年10月12日この街もすっかり秋の気配に包まれて
駆け足のように日が落ちていきます。
通勤のバスを降りると、辺りはもう真っ暗で
少し肌寒いくらいの風が身体をすり抜けていきます。
生活は相変わらず大変だけれど、夕方からのアルバイトも始めて
どうにかやっていけそうな気がしています。
そんな慌ただしく過ぎていく毎日の中で、ほんの少し我に返る時間があります。
悪い夢を見ていたのかなぁ・・
随分と長い夢の中を彷徨っていたのかなぁ・・と
こうして少しずつ夢の中の夢から目覚めて
そして、いつの日か本当の現実と向かい合って生きていくんだと思うと、背筋がピンと張るのが自分でもわかるのです。
駆け足のように日が落ちていきます。
通勤のバスを降りると、辺りはもう真っ暗で
少し肌寒いくらいの風が身体をすり抜けていきます。
生活は相変わらず大変だけれど、夕方からのアルバイトも始めて
どうにかやっていけそうな気がしています。
そんな慌ただしく過ぎていく毎日の中で、ほんの少し我に返る時間があります。
悪い夢を見ていたのかなぁ・・
随分と長い夢の中を彷徨っていたのかなぁ・・と
こうして少しずつ夢の中の夢から目覚めて
そして、いつの日か本当の現実と向かい合って生きていくんだと思うと、背筋がピンと張るのが自分でもわかるのです。
父への想い
2003年10月5日先月、父の四十九日に法要と納骨をしました。
あの深くて薄暗い中に父を納めることが悲しくて・・
父はこれで幸せなのだろうかと・・
父の人生はこれで良かったのだろうかと・・
母は父と結婚して幸せだったのだろうか。
舅や姑に疎まれて泣いていた母の姿・・
それでも最期まで二人を見送って・・
そして父を見送って・・
母の人生はこれで良かったのかと・・
気難しい父のもとで、私たちを育ててくれた母を想うと切ない。
父は戦争で外地まで出兵しましたが、そこで終戦をむかえ生きて帰ることが出来ました。
兄達は皆戦死をし、姉も病気で亡くなり、日本に戻った時には、兄弟はなく父一人になっていました。
その上、身体も壊して・・
何だかいつも心の中で葛藤をしているような父でした。
お父さん・・
死ぬ間際に何を考えていたの。
本当は、どういう人生を送りたかったの。
これで幸せだったの。
もう一度父と話がしたい。
夢でいいから会いたくて・・
もう少し生きていて欲しかったなぁと・・
相変わらず泣き虫のままの私がいます。
あの深くて薄暗い中に父を納めることが悲しくて・・
父はこれで幸せなのだろうかと・・
父の人生はこれで良かったのだろうかと・・
母は父と結婚して幸せだったのだろうか。
舅や姑に疎まれて泣いていた母の姿・・
それでも最期まで二人を見送って・・
そして父を見送って・・
母の人生はこれで良かったのかと・・
気難しい父のもとで、私たちを育ててくれた母を想うと切ない。
父は戦争で外地まで出兵しましたが、そこで終戦をむかえ生きて帰ることが出来ました。
兄達は皆戦死をし、姉も病気で亡くなり、日本に戻った時には、兄弟はなく父一人になっていました。
その上、身体も壊して・・
何だかいつも心の中で葛藤をしているような父でした。
お父さん・・
死ぬ間際に何を考えていたの。
本当は、どういう人生を送りたかったの。
これで幸せだったの。
もう一度父と話がしたい。
夢でいいから会いたくて・・
もう少し生きていて欲しかったなぁと・・
相変わらず泣き虫のままの私がいます。
私の居場所
2003年9月23日もう、この実家に私の居場所はありません。
父が亡くなって少し落ち着くと、そんな空気を感じる事が多くなるばかりです。
母の傍には、いつも姉夫婦と妹夫婦がいて法事の手配や支払いのこと、お返しのこと・・そんな話ばかり。
もう誰も、父のことを語る人は無く・・
私は父の写真の前で、ただただ涙を流しているだけで・・
以前、玄関を上がり仏壇の前で手を合わせる私に、妹がお茶を入れてくれたことがあります。
来客用の湯飲みで茶托と蓋もありました。
お座敷にそっと置かれたお茶に、私の場所はここなのかと・・
とても悲しく・・何だか切なく・・
でも、これからは自分で自分の居場所を探さなくてはとの気持ちが強くなっていくのを感じた出来事だったのです。
母との会話は「お母さん、元気にしてた?」と「体に気をつけてね・・」だけ
私の入る余地はなく、今はそっと母が元気でいて欲しいと願うばかり・・
お母さん、私は自分で自分の居場所を探すから心配しないでね。
お母さんのこと・・いつまでも大切に想っています。
父が亡くなって少し落ち着くと、そんな空気を感じる事が多くなるばかりです。
母の傍には、いつも姉夫婦と妹夫婦がいて法事の手配や支払いのこと、お返しのこと・・そんな話ばかり。
もう誰も、父のことを語る人は無く・・
私は父の写真の前で、ただただ涙を流しているだけで・・
以前、玄関を上がり仏壇の前で手を合わせる私に、妹がお茶を入れてくれたことがあります。
来客用の湯飲みで茶托と蓋もありました。
お座敷にそっと置かれたお茶に、私の場所はここなのかと・・
とても悲しく・・何だか切なく・・
でも、これからは自分で自分の居場所を探さなくてはとの気持ちが強くなっていくのを感じた出来事だったのです。
母との会話は「お母さん、元気にしてた?」と「体に気をつけてね・・」だけ
私の入る余地はなく、今はそっと母が元気でいて欲しいと願うばかり・・
お母さん、私は自分で自分の居場所を探すから心配しないでね。
お母さんのこと・・いつまでも大切に想っています。
お父さん・・お父さん・・
2003年8月4日8月1日・・父は遠くへ旅立ってしまいました。
長く患い入退院を何度か繰り返しながらも、いつも厳しく強い父で一度も弱音を吐かない父・・
そんな父が日を追うごとに弱く優しくなっていく・・
大きかった手も、広かった肩もだんだんと細く小さくなって・・
どんなに呼んでも、泣き叫んでも、もう父の怒った顔も、笑った顔も見ることが出来なくなってしまいました。
棺に横たわった父にそっと“おとうさん”と呼びかける・・
黙って目を閉じたままでグッスリ眠ったような顔をしている父の頬にそっと手を当ててみる・・
お父さん
お父さん
もう一度だけ、もう一度だけ目を覚ましてくれませんか・・
お父さん
お父さん
勝手口にはいつも履いてた靴がそのままで・・
服も帽子もいつものままで・・
大きな腕時計も時を刻み続けて・・
疲れると横になっていたベットもそのままで・・
そんな全てが辛くて、ただただ悲しくて・・
お父さん
お父さん
そっとハンカチで目を押さえる母の背中がとても切なく・・
だから、お父さん
もう一度だけ、もう一度だけ目を覚ましてくれませんか・・
泣いてばかりいる私を怒鳴ってくれませんか・・
打ち上げられた花火の音が遥か遠くまで響き渡り、色鮮やかに咲いては消えていきます。
最後は盛大に咲き乱れて・・
まるで花火に見送られるように父は遠くに旅立ってしまいました。
長く患い入退院を何度か繰り返しながらも、いつも厳しく強い父で一度も弱音を吐かない父・・
そんな父が日を追うごとに弱く優しくなっていく・・
大きかった手も、広かった肩もだんだんと細く小さくなって・・
どんなに呼んでも、泣き叫んでも、もう父の怒った顔も、笑った顔も見ることが出来なくなってしまいました。
棺に横たわった父にそっと“おとうさん”と呼びかける・・
黙って目を閉じたままでグッスリ眠ったような顔をしている父の頬にそっと手を当ててみる・・
お父さん
お父さん
もう一度だけ、もう一度だけ目を覚ましてくれませんか・・
お父さん
お父さん
勝手口にはいつも履いてた靴がそのままで・・
服も帽子もいつものままで・・
大きな腕時計も時を刻み続けて・・
疲れると横になっていたベットもそのままで・・
そんな全てが辛くて、ただただ悲しくて・・
お父さん
お父さん
そっとハンカチで目を押さえる母の背中がとても切なく・・
だから、お父さん
もう一度だけ、もう一度だけ目を覚ましてくれませんか・・
泣いてばかりいる私を怒鳴ってくれませんか・・
打ち上げられた花火の音が遥か遠くまで響き渡り、色鮮やかに咲いては消えていきます。
最後は盛大に咲き乱れて・・
まるで花火に見送られるように父は遠くに旅立ってしまいました。
七夕
2003年7月5日もうすぐ、あの日から一年
長かったのか・・
短かったのか・・
年齢的にも体力は衰えていくばかりで
病気とは上手く付き合っていくしかなく
あまり無理も利かず、情けなくなります。
毎日、自分を奮い立たせるようにして
仕事に向かいます。
多分、ここで気力に負けたら、全てが終わってしまうかも知れない・・
そんな感覚に負けないように毎日が必死です。
もうすぐ七夕・・
あなたは、何も考えてはなかったのでしょう。
でも、どうしてあの日が七夕だったのか・・
今となっては、どうでもいいことなのに
ふっと考え込んでしまうのです。
長かったのか・・
短かったのか・・
年齢的にも体力は衰えていくばかりで
病気とは上手く付き合っていくしかなく
あまり無理も利かず、情けなくなります。
毎日、自分を奮い立たせるようにして
仕事に向かいます。
多分、ここで気力に負けたら、全てが終わってしまうかも知れない・・
そんな感覚に負けないように毎日が必死です。
もうすぐ七夕・・
あなたは、何も考えてはなかったのでしょう。
でも、どうしてあの日が七夕だったのか・・
今となっては、どうでもいいことなのに
ふっと考え込んでしまうのです。
娘へ
2003年6月21日網戸越しの風の音
木の葉の揺れる音に促されるように涙が頬を伝う。
あなたの留学が決まり、嬉しさと同時に経済的な壁が大きく前に立ちふさがって・・
ずっと、ずっと考え込んで塞ぎ込んでしまう毎日だったから・・
このことで話をしなければいけなかったこと・・
頭を下げなければ、前に進まなかったこと・・
銀行に借り入れの申し込みもして・・
やっと、銀行から承諾の連絡を頂きました。
十分過ぎるほどに歳を重ねたいい大人なのに、途中から言葉に詰まって・・
まだ仕事中だったから、そっと席を立って少し泣きました。
今からが大変なのかもしれない。
でも私の都合であなたの夢は潰せないもの。
うんと遠くへ飛び立てる強い翼を持つ娘に・・
私は、大きくはばたけるように風を送ろう。
木の葉の揺れる音に促されるように涙が頬を伝う。
あなたの留学が決まり、嬉しさと同時に経済的な壁が大きく前に立ちふさがって・・
ずっと、ずっと考え込んで塞ぎ込んでしまう毎日だったから・・
このことで話をしなければいけなかったこと・・
頭を下げなければ、前に進まなかったこと・・
銀行に借り入れの申し込みもして・・
やっと、銀行から承諾の連絡を頂きました。
十分過ぎるほどに歳を重ねたいい大人なのに、途中から言葉に詰まって・・
まだ仕事中だったから、そっと席を立って少し泣きました。
今からが大変なのかもしれない。
でも私の都合であなたの夢は潰せないもの。
うんと遠くへ飛び立てる強い翼を持つ娘に・・
私は、大きくはばたけるように風を送ろう。
ヒトは一人では生きられないけれど・・
2003年6月8日苦しい生活の中で、泣かない日はないけれど
こうして生きている事に心から感謝してる。
淡々と流れる日々に何の不満があるというのだろう。
ご主人や、奥様への不満であったり・・
生活の不満であったり・・
その心の隙間を埋めるように、他のヒトに抱く想いは、あなたが苦しんでいる以上に、声を上げれず泣いている人がいることを知って欲しい。
シアワセは求めるばかりじゃなくて・・
してあげることでシアワセを感じた時があったはず・・
私は、今こうして一人で歩いていくことになったけれど、悩み苦しんだあの頃に比べればシアワセです。
ヒトは一人では生きられないけれど・・
そのヒトは本当にあなたが心から必要としているヒトなのかな。
明るく前向きに夢を話してくれる子供に恥じないように、相手の心と向き合って欲しいと願う。
こうして生きている事に心から感謝してる。
淡々と流れる日々に何の不満があるというのだろう。
ご主人や、奥様への不満であったり・・
生活の不満であったり・・
その心の隙間を埋めるように、他のヒトに抱く想いは、あなたが苦しんでいる以上に、声を上げれず泣いている人がいることを知って欲しい。
シアワセは求めるばかりじゃなくて・・
してあげることでシアワセを感じた時があったはず・・
私は、今こうして一人で歩いていくことになったけれど、悩み苦しんだあの頃に比べればシアワセです。
ヒトは一人では生きられないけれど・・
そのヒトは本当にあなたが心から必要としているヒトなのかな。
明るく前向きに夢を話してくれる子供に恥じないように、相手の心と向き合って欲しいと願う。
結婚しているヒトとの恋をしているあなたに
2003年6月1日好きだから、ずっと一緒にいたいと素直に感じた時があって、結婚したはずなのに・・
長い年月を経て、燃えるような感情がもう薄れてしまったという前に、もう一度始めて欲しいと願う。
初めて一緒の夜を迎えた日のこと・・
自分のお腹に子供がいることを知った日・・
それが奥様のお腹に自分の子供がいることを知った日であったり・・
生まれたばかりの赤ちゃんを抱きあげたとき・・
赤ちゃんは、顔をクシャクシャにして笑うね。
そんな赤ちゃんだったのに、段々と一人前になって生意気を言うようになるね。
スゴイね・・
子供ってホントに可愛い・・
みんなで笑った日があって・・
そんな思い出が、心の引出しにはイッパイあるのに仕舞い込んじゃってるね。
これからどうしようか?なんて言葉は辛いから・・
“もう一度、やり直そう”って言葉から始められたらなぁ・・と
今なら充分に間に合う、日記の向こう側にいるあなたに伝えられたらと思う。
ずっと中途半端な付き合いをされたら、ホントに辛いものだから・・
その愛は、その気持ちは・・ホントに純粋なのでしょう?
私ね、子供の前では泣けないから、いつもお風呂で声を上げずに泣いていたの。
あの頃は、ホントに辛かったなぁ〜
日記を書き込みながら、また泣けてきちゃったもの。
それでも、それ以上に“大切に想う気持ち”が移ってしまったのなら、これからの事、素直にキチンと話し合ってね。
すべてをなくす事は無いはず・・
家族と言うカタチを二人でまた積み上げていけばいいのだから・・
長い年月を経て、燃えるような感情がもう薄れてしまったという前に、もう一度始めて欲しいと願う。
初めて一緒の夜を迎えた日のこと・・
自分のお腹に子供がいることを知った日・・
それが奥様のお腹に自分の子供がいることを知った日であったり・・
生まれたばかりの赤ちゃんを抱きあげたとき・・
赤ちゃんは、顔をクシャクシャにして笑うね。
そんな赤ちゃんだったのに、段々と一人前になって生意気を言うようになるね。
スゴイね・・
子供ってホントに可愛い・・
みんなで笑った日があって・・
そんな思い出が、心の引出しにはイッパイあるのに仕舞い込んじゃってるね。
これからどうしようか?なんて言葉は辛いから・・
“もう一度、やり直そう”って言葉から始められたらなぁ・・と
今なら充分に間に合う、日記の向こう側にいるあなたに伝えられたらと思う。
ずっと中途半端な付き合いをされたら、ホントに辛いものだから・・
その愛は、その気持ちは・・ホントに純粋なのでしょう?
私ね、子供の前では泣けないから、いつもお風呂で声を上げずに泣いていたの。
あの頃は、ホントに辛かったなぁ〜
日記を書き込みながら、また泣けてきちゃったもの。
それでも、それ以上に“大切に想う気持ち”が移ってしまったのなら、これからの事、素直にキチンと話し合ってね。
すべてをなくす事は無いはず・・
家族と言うカタチを二人でまた積み上げていけばいいのだから・・
大切な重さ
2003年5月25日ほんの少しずつだけれど、他の方の日記にも目を通す気持ちのゆとりが出てきて・・
確かに、いろんな考え方や生き方があってイイと思うけれど、空しい気持ちになってしまう日記も多く、何故か切ない気持ちで日記を閉じてしまう。
あすなろさんの“人はだませても、自分は騙せないのですから“の言葉に救われる。
イイんだ、これで・・これが自分なんだから。
片方で傷つく人がいると分かっているのに、自分の想いを押し通す事なんか出来ないもの。
情けなくなるほどに、バカな自分が此処にいる。
それも全て分かっているから、主人も辛かっただろうな・・とも思う。
毎日、慌ただしく地下鉄に乗り、急ぎ足で会社に向かう。
そんな同じ事の繰り返しの大切な重さを感じています。
確かに、いろんな考え方や生き方があってイイと思うけれど、空しい気持ちになってしまう日記も多く、何故か切ない気持ちで日記を閉じてしまう。
あすなろさんの“人はだませても、自分は騙せないのですから“の言葉に救われる。
イイんだ、これで・・これが自分なんだから。
片方で傷つく人がいると分かっているのに、自分の想いを押し通す事なんか出来ないもの。
情けなくなるほどに、バカな自分が此処にいる。
それも全て分かっているから、主人も辛かっただろうな・・とも思う。
毎日、慌ただしく地下鉄に乗り、急ぎ足で会社に向かう。
そんな同じ事の繰り返しの大切な重さを感じています。
腕まくら
2003年5月18日ふっと眠りにつきかけた頃、あの人の腕まくらを思い出すことがあります。
それが別段、悲しいとか、寂しいとか・・
そんな感情は湧いてこないのだけれど、涙が頬を伝って流れていきます。
あ〜そんな時もあったのだと・・
そしていつの間にか眠りについてしまうのです。
それが別段、悲しいとか、寂しいとか・・
そんな感情は湧いてこないのだけれど、涙が頬を伝って流れていきます。
あ〜そんな時もあったのだと・・
そしていつの間にか眠りについてしまうのです。
思い出は胸の奥深く
2003年5月4日私が以前住んでいたトコロは、大きなケヤキ並木が続いていて・・
夏の強い日差しも、そのケヤキが遮ってくれて、柔らかい木漏れ日に変えてくれます。
秋は沢山の落ち葉が風に舞い踊って・・
冬はすっかり葉の落ちた枝から、沢山の日が降り注いで・・
春は青い若葉の匂いがして・・ホントに好きな通りでした。
そんな街から子供を送り出せたこと・・とてもシアワセだったと思う。
ある日、トラックが何台も止まり端から枝打ちされ始めました。
その作業は数日間で全て終わりました。
その春の、新芽はだんごのように固まって・・
もう、いつものケヤキ並木ではありませんでした。
その年の夏、アスファルトの歩道は激しい照り返しで、ただただ急いで通り過ぎるだけになりました。
夫婦としての会話もあまりなく、カタチだけで、もう意味をなし得なくなった頃だったから
何だか自分の手足を切られたような感覚で・・
私の居場所はもう此処には無いような気がして、その年の夏、この街を後にしました。
もう、あの通りを歩くことはないんだろうか・・
いつか、この気持ちが全て整理できるその日までこの想いは胸の奥深くに仕舞っておこう。
夏の強い日差しも、そのケヤキが遮ってくれて、柔らかい木漏れ日に変えてくれます。
秋は沢山の落ち葉が風に舞い踊って・・
冬はすっかり葉の落ちた枝から、沢山の日が降り注いで・・
春は青い若葉の匂いがして・・ホントに好きな通りでした。
そんな街から子供を送り出せたこと・・とてもシアワセだったと思う。
ある日、トラックが何台も止まり端から枝打ちされ始めました。
その作業は数日間で全て終わりました。
その春の、新芽はだんごのように固まって・・
もう、いつものケヤキ並木ではありませんでした。
その年の夏、アスファルトの歩道は激しい照り返しで、ただただ急いで通り過ぎるだけになりました。
夫婦としての会話もあまりなく、カタチだけで、もう意味をなし得なくなった頃だったから
何だか自分の手足を切られたような感覚で・・
私の居場所はもう此処には無いような気がして、その年の夏、この街を後にしました。
もう、あの通りを歩くことはないんだろうか・・
いつか、この気持ちが全て整理できるその日までこの想いは胸の奥深くに仕舞っておこう。
最高の贅沢
2003年3月13日先週の土曜日は、自由の森大学の閉校式でした。
色んなことがあって、体調を壊したり、入院したりで殆ど受講できなかったけれど、最終回だけでも参加出来てホントに良かった。
最終回は、生のピアノ演奏が聞けたことを心から幸せに感じています。
それも一流の演奏家の生の音色を・・
溢れてくる涙を零さないように、目を閉じてずっと上を向いて聴いていました。
今の私の生活では、とても考えられない夢のようなひとときだったから・・
年間の受講料も、こんな状況では、楽に払える額ではないけれど、どうしても譲れないもの・・
私にとっては最高で、唯一の贅沢なのです。
色んなことがあって、体調を壊したり、入院したりで殆ど受講できなかったけれど、最終回だけでも参加出来てホントに良かった。
最終回は、生のピアノ演奏が聞けたことを心から幸せに感じています。
それも一流の演奏家の生の音色を・・
溢れてくる涙を零さないように、目を閉じてずっと上を向いて聴いていました。
今の私の生活では、とても考えられない夢のようなひとときだったから・・
年間の受講料も、こんな状況では、楽に払える額ではないけれど、どうしても譲れないもの・・
私にとっては最高で、唯一の贅沢なのです。
価値観の違い
2003年3月8日私から、少しずつ気持ちが離れていく・・
家族よりも、大切なものが心の中に芽生えていく・・
そんな感覚が、まだ理解出来ずに苦しんでいます。
自分の気持ちに正直に生きようとすれば何処かに歪みがきてしまう。
その歪みに対する想いが、価値観の違いなのでしょうね。
こういうカタチになってしまったことは誰の責任でもなく・・
間違いなく自分が選んだ人・・
だから、そういう価値観もあるのだということを認めた上で、今からを強く生きなければと思う。
生きて、生きて、生き抜いていこうと心に誓う。
家族よりも、大切なものが心の中に芽生えていく・・
そんな感覚が、まだ理解出来ずに苦しんでいます。
自分の気持ちに正直に生きようとすれば何処かに歪みがきてしまう。
その歪みに対する想いが、価値観の違いなのでしょうね。
こういうカタチになってしまったことは誰の責任でもなく・・
間違いなく自分が選んだ人・・
だから、そういう価値観もあるのだということを認めた上で、今からを強く生きなければと思う。
生きて、生きて、生き抜いていこうと心に誓う。
回想
2003年2月23日結婚するまでの、あなたは私に一生懸命で・・
そんな一途さに惹かれて、私は両親の反対を押し切って家を出ました。
180度変わってしまった生活に戸惑いながらも、それがまた新鮮で辛いとは感じませんでした。
あなたは、まだ大学生で仕送りは止められ・・
それでも、お互いに一生懸命に働きました。
暫らくして赤ちゃんもできました。
病院に行って、妊娠したことを知ったときの感動は今も鮮明に覚えています。
足が地に付いている感覚がなく、ずっとずっと微笑みっぱなしで・・
こんなシアワセな感覚は、後にも先にもありません。
それが、もう大学生にまで成長した今の娘です。
あの頃は6畳の部屋と小さな水回りとトイレ・・
お風呂は無かったので銭湯に通いました。
生活は、ますます苦しくなるばかりなのに、どうしてあんなに幸せでいられたのだろう。
娘が産まれて3ヶ月位になった頃から、保育園に入れてまた働き始めました。
あなたが大学を卒業して就職してからは、少しずつ生活も安定して楽になっていきました。
いつも娘が真ん中にいて、いつも何にでも一生懸命で、ホントに幸せだったなぁ・・と
今また、あの頃と同じようなアパートに住んでいます。
まるで20数年前にタイムスリップしたようで・・
でも、此処にいる私はあの頃のように若くはありません。
時の流れが、人の気持ちを変えてしまうことが悲しく・・
でも今は、こうして時の流れに諭されるように、少しずつ癒されていく・・
確かに、幸せだった時期があったことが不思議な気さえしています。
そんな一途さに惹かれて、私は両親の反対を押し切って家を出ました。
180度変わってしまった生活に戸惑いながらも、それがまた新鮮で辛いとは感じませんでした。
あなたは、まだ大学生で仕送りは止められ・・
それでも、お互いに一生懸命に働きました。
暫らくして赤ちゃんもできました。
病院に行って、妊娠したことを知ったときの感動は今も鮮明に覚えています。
足が地に付いている感覚がなく、ずっとずっと微笑みっぱなしで・・
こんなシアワセな感覚は、後にも先にもありません。
それが、もう大学生にまで成長した今の娘です。
あの頃は6畳の部屋と小さな水回りとトイレ・・
お風呂は無かったので銭湯に通いました。
生活は、ますます苦しくなるばかりなのに、どうしてあんなに幸せでいられたのだろう。
娘が産まれて3ヶ月位になった頃から、保育園に入れてまた働き始めました。
あなたが大学を卒業して就職してからは、少しずつ生活も安定して楽になっていきました。
いつも娘が真ん中にいて、いつも何にでも一生懸命で、ホントに幸せだったなぁ・・と
今また、あの頃と同じようなアパートに住んでいます。
まるで20数年前にタイムスリップしたようで・・
でも、此処にいる私はあの頃のように若くはありません。
時の流れが、人の気持ちを変えてしまうことが悲しく・・
でも今は、こうして時の流れに諭されるように、少しずつ癒されていく・・
確かに、幸せだった時期があったことが不思議な気さえしています。
シアワセのカタチ
2003年2月22日今日は冷たい雨が降っています。
花粉症の私には少し楽ではあるけれど、去年の春は症状がひどく・・
精神的にも不安定な状態で・・
いろんな事が重なって入院もしてしまいました。
今年は、上手く乗り越えられるかなぁと不安な毎日ではあるけれど、精神的には追い詰められるものは何もありません。
もうすぐ大学もお休みに入るので娘が帰ってきます。
ホントは帰ってきたら、いっぱい遊びに行ったり、ご馳走を食べに行ったりしたいけれど・・
毎日の生活で精いっぱいである事は娘なりに理解しているから、娘との会話の最後はいつも同じです。
「お母さん、いつか旅行しようね・・」
「うん、いつか・・絶対に行こうね・・」
いつも笑って言う娘に、笑って返す私がいます。
これもシアワセというカタチなのかも知れません。
花粉症の私には少し楽ではあるけれど、去年の春は症状がひどく・・
精神的にも不安定な状態で・・
いろんな事が重なって入院もしてしまいました。
今年は、上手く乗り越えられるかなぁと不安な毎日ではあるけれど、精神的には追い詰められるものは何もありません。
もうすぐ大学もお休みに入るので娘が帰ってきます。
ホントは帰ってきたら、いっぱい遊びに行ったり、ご馳走を食べに行ったりしたいけれど・・
毎日の生活で精いっぱいである事は娘なりに理解しているから、娘との会話の最後はいつも同じです。
「お母さん、いつか旅行しようね・・」
「うん、いつか・・絶対に行こうね・・」
いつも笑って言う娘に、笑って返す私がいます。
これもシアワセというカタチなのかも知れません。
子供への想い
2003年2月11日幾つ歳を重ねても、人間性はそう簡単には変われないとしみじみ思う。
私は、そういう意味では不器用な生き方をしているんだろうなあ。
でも、間違いなくそれが私なんだから・・
子供には同じような生き方をして欲しくないと・・
心が傷ついて飛べなくなったら、いつでも帰っておいで・・
だから、どんな遠くでも恐がらず飛び立って欲しいと願う。
いつも、べったりしてくっついてばかりの家族もいいし遠くから見守るだけの家族も良いと・・
価値観は全く違っても、子供が幸せでありますようにと願う・・。
縁があって結婚したのだから、旦那様は奥様に優しく、奥様は旦那様を大切に・・
そして良い父であり母であって欲しいと願う。
私自身はそんなカタチを無くしてしまったけれど、片方でそんな家庭を作ろうとしているのなら、それもイイと・・
子育ては、楽しい事も辛いことも沢山あるけれど無駄な時間は何一つありません。
長い、永い時を得て、自分の存在を改めて知ることになるのです。
私は、そういう意味では不器用な生き方をしているんだろうなあ。
でも、間違いなくそれが私なんだから・・
子供には同じような生き方をして欲しくないと・・
心が傷ついて飛べなくなったら、いつでも帰っておいで・・
だから、どんな遠くでも恐がらず飛び立って欲しいと願う。
いつも、べったりしてくっついてばかりの家族もいいし遠くから見守るだけの家族も良いと・・
価値観は全く違っても、子供が幸せでありますようにと願う・・。
縁があって結婚したのだから、旦那様は奥様に優しく、奥様は旦那様を大切に・・
そして良い父であり母であって欲しいと願う。
私自身はそんなカタチを無くしてしまったけれど、片方でそんな家庭を作ろうとしているのなら、それもイイと・・
子育ては、楽しい事も辛いことも沢山あるけれど無駄な時間は何一つありません。
長い、永い時を得て、自分の存在を改めて知ることになるのです。
春の気配を感じて
2003年2月9日実家には犬がいます。
もう何ヶ月も実家には帰ってないけれど、私の姿を見つけると尻尾をいっぱい振りながら飛びついてきます。
外犬で大きいもんだから、服がドロだらけになってしまうけれど、その素直さが可愛くて・・
もう充分過ぎるほどいい大人なのに、目頭がジワァ〜と熱くなります。
今の私がこんな状況なので兄弟にとっては少し煙たいのか・・少し遠く・・
父や母にも申し訳なく・・
もう以前のように散歩に連れて行ったり、蓮華草の中を転げて遊びまわったりする事は無いんだろうな・・
木の芽も少しずつ膨らんで、時おり暖かい風を首筋に感じています。
季節は確実に春に向かっているのですね。
その後を、少し遅れて懸命に歩いている私がいます。
もう何ヶ月も実家には帰ってないけれど、私の姿を見つけると尻尾をいっぱい振りながら飛びついてきます。
外犬で大きいもんだから、服がドロだらけになってしまうけれど、その素直さが可愛くて・・
もう充分過ぎるほどいい大人なのに、目頭がジワァ〜と熱くなります。
今の私がこんな状況なので兄弟にとっては少し煙たいのか・・少し遠く・・
父や母にも申し訳なく・・
もう以前のように散歩に連れて行ったり、蓮華草の中を転げて遊びまわったりする事は無いんだろうな・・
木の芽も少しずつ膨らんで、時おり暖かい風を首筋に感じています。
季節は確実に春に向かっているのですね。
その後を、少し遅れて懸命に歩いている私がいます。
掴み所のない想い
2003年2月8日やりたい事は沢山あります。
このままでは、いけないとも感じています。
仕事はしていても、このままの時給生活では先が見えてきません。
少しずつ経済的に追い詰められて身動きが取れなくなるという悪循環に陥ろうとしてるように感じています。
何をすればいいのだろう。
どう行動を起こせばいいのだろう。
今、ここで道を間違うと、とんでもない所に辿り着いてしまいそうな不安を抱えています。
自分の固定観念をどこかで崩さなければ生きていけないのかも知れない・・
そんな掴み所のない想いが湧き上がっては消えていきます。
この先、私は一体何処に行こうとしているのだろう。
このままでは、いけないとも感じています。
仕事はしていても、このままの時給生活では先が見えてきません。
少しずつ経済的に追い詰められて身動きが取れなくなるという悪循環に陥ろうとしてるように感じています。
何をすればいいのだろう。
どう行動を起こせばいいのだろう。
今、ここで道を間違うと、とんでもない所に辿り着いてしまいそうな不安を抱えています。
自分の固定観念をどこかで崩さなければ生きていけないのかも知れない・・
そんな掴み所のない想いが湧き上がっては消えていきます。
この先、私は一体何処に行こうとしているのだろう。
仕事が出来るということ
2003年1月19日いつの間にか、仕事が出来ることが当たり前のようになって、少し無理をしていたのかも知れません。
自分でも気が付かないうちに、身体の調子が狂いはじめていたのです。
胸が締め付けられるような動悸と不整脈で苦しく寝付けなくなっていました。
勤務中の電話にも息切れがして・・
お願い、助けて・・声にならない言葉が頭の中を駆け巡るのです。
それでも精神状態を落ち着けようと何気なく呼吸を整えてパニックから抜け出しているという有様です。
自分の身体なのに思い通りに動かないことが情けなく・・
学費や生活費のことばかり考えて、大事な事を忘れていたのでしょう。
子供には、あんまり楽をさせてあげられなくて本当に申し訳なく・・
電話の向こうで屈託も無く明るく話す声にただただ「うん、うん」と頷いて・・
受話器を置くと涙が溢れ出してしまう。
こんなお母さんでゴメンね。
また少しづつ治療を始めます。
自分でも気が付かないうちに、身体の調子が狂いはじめていたのです。
胸が締め付けられるような動悸と不整脈で苦しく寝付けなくなっていました。
勤務中の電話にも息切れがして・・
お願い、助けて・・声にならない言葉が頭の中を駆け巡るのです。
それでも精神状態を落ち着けようと何気なく呼吸を整えてパニックから抜け出しているという有様です。
自分の身体なのに思い通りに動かないことが情けなく・・
学費や生活費のことばかり考えて、大事な事を忘れていたのでしょう。
子供には、あんまり楽をさせてあげられなくて本当に申し訳なく・・
電話の向こうで屈託も無く明るく話す声にただただ「うん、うん」と頷いて・・
受話器を置くと涙が溢れ出してしまう。
こんなお母さんでゴメンね。
また少しづつ治療を始めます。